これから、3Dプリンターを使って模型作りをしていきたいと思います。その過程をブログで公開していきます。唐突に何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、3Dプリンターの凄さや面白さをより多くの人に知ってもらいたいというのが動機です。
3Dプリンターは3DCADのスキルがあれば、比較的簡単に自分のイメージした”もの”を作ることができます。
しかし、比較的簡単にとは言いましたが、少なくとも3DCADのスキルと、3Dプリンターの知識と、3Dプリンターの運用経験が必要です。比較的というのは、工作機械のように材料特性や、ツールの特性を熟知し、職人の技量が必要とされるものではないという意味です。
3Dプリンターは、まだまだ発展途上の”機械”であり、家電製品のようにボタンを押してポンと”もの”が出来上がるものではありません。
そこで、3Dプリンターを使って”もの”を作る過程を公開して、どのような手順、どのようなツールが必要かを知ってもらい、または学んでもらい、より多くの人に3Dプリンターを使ってもらいたいと思います。
前置きはこの程度にして、何をつくるかというと、下のイラストの宇宙駆逐艦を作ろうと思います。
Studio銀河海軍 さんが発行された同人誌に掲載されたイラストです。格好いいですよね。何年か前に、このイラストを始めて見てから、いつか立体化したいと思っていたものです。
この宇宙駆逐艦、当然プラモデルなんてありません。したがって、欲しければ、自分で作るしかありません。じゃあ、どうやって作りますか?
3Dプリンターが普及する前は、自分で図面を引いて、プラスチックの板(以下、プラ板)を切り出して組み合わせて、曲面はパテで作ってと、ものすごく技量とセンスのいる作業でした。はっきり言って必要な技量や技術の敷居が高すぎて、一部のセンスや技術のある人が到達できる高みでした。
でも、Fusion360のように低価格(個人で非営利なら無料)で使える3DCADが出てきたこと、数万円代で光造形方式の3Dプリンターを購入できるようになってきたことで、”ものつくり”のハードルが一気に引き下げられたと思います。
次回以降では、Fusion360(3DCAD)を使って立体モデルのデータ作成、データのスライスデータ化、3Dプリンターを使っての3Dプリントを試みます。何回くらいで終わるか、まだ全然見通しがつきませんが、ご興味のある方はお付き合いください。
なお、最後に、今回この宇宙駆逐艦を立体化する上で、Studio銀河海軍の主宰者であり、デザイナーの岡武志様からイラストの使用許諾と立体化の許諾を頂いております。上記イラストについては岡様が著作権を有しておりますので、勝手なご転載は著作権違反になりますので、ご遠慮ください。